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2020年6月27日 (土)

「国家と移民」

集英社新書の最新刊「国家と移民 外国人労働者と日本の未来」(鳥井一平著)を読みました。

 外国人労働者なしでは成り立たない今の日本社会。昨年4月には入管法が改正され、「特定技能」による受け入れが国策として始まりました。しかし、いまだに「時給300円」などのあり得ぬ待遇で彼らを使い捨てることがまかり通っている日本は、受け入れるだけの成熟した社会になっているのでしょうか。

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  著者の鳥井一平さんは「移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)」の代表理事として、長きにわたって外国人労働者たちを支えている人物。私はジャーナリスト安田浩一さんの著書「ルポ 差別と貧困の外国人労働者」(光文社新書)を読んで鳥井さんの存在を知り「こんなすごい人がいたのか」と感銘を受けていたのですが、著書を読んで益々尊敬の念が高まりました。

 目指すのは、労使対等の原則が担保される多民族多文化共生社会。これまで人権侵害に遭ってきた外国人の立場で支援をしてきても、労使双方の立場を「正義」と「悪」では二分できないと鳥井さんは言います。40歳の時には未払いの賃金債権を差し押さえに立ち会った時には経営者からガソリンをかけられ、火を放たれ、全身に大やけどを負うということもありました。

 そこで鳥井さんは「使」側も弱い立場であることに気がつきます。文字通り全身で外国人たちの労働争議に向かい合ってきた体験には並々ならぬ説得力を感じました。

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甲斐毅彦

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