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2021年1月19日 (火)

「草原の国キルギスで勇者になった男」

 若き冒険家、春間豪太郎さんの「草原の国キルギスで勇者になった男」(新潮社)を読みました。

 中央アジアキルギスの旅のお供にするのは馬、イヌワシ、犬、羊たちといった動物たち。「リアルRPG」をコンセプトとする冒険は、既視感がないまさに新感覚のものです。

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 冒険、探検、登山といった世界に踏み込むきっかけは、人それぞれです。世界の山々を登り、極地冒険の道に進んだ植村直己さんや太平洋単独横断の堀江謙一さんへの憧れから一歩目を踏み出すケースは多い。ですが、春間さんの場合は大学時代、消息不明となった幼なじみを探しに単身フィリピンへ行ったことがきっかけです。

 大学の探検部や山岳部をバックグラウンドにすると、良かれ悪しかれ、それぞれの「型」のようなものが醸成され、それが行動のベースとなって来るものですが、春間さんにはそれがない。いわばスーパーフリー。総合格闘技で言えば空手、柔道、レスリングなどの経験なしでリングに上がり、自己流の技術で力を発揮できてしまうようなもの。冒険は自由であり、かつ独創的でなければ、共感は広がらない。冒険が難しい現代において春間さんはそれができている稀有な存在です。

 2018年に春間さんが「リアルRPG譚 行商人に憧れて、ロバとモロッコを1000km歩いた男の冒険」(KKベストセラーズ)を出版した時に一度インタビーさせて頂いたんですが、ご本人は好感が持てる好青年。著書の中ではあえてそれがあまり伝わらないようにしているところが、また奥ゆかしいです。

 昨年末に探検的ノンフィクションの第一人者、高野秀行さんが、WEBマガジン「考える人」で春間さんとの対談を行っています。見事にこの若き冒険家の魅力を引き出しているので、こちらも併せてご覧になることをお勧めします。

https://kangaeruhito.jp/interviewcat/haruma_takano

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甲斐毅彦

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