ブログ報知

スポーツ報知ブログ一覧

« 「真夜中のカーボーイ」 | メイン | 「鬼才 伝説の編集人 齋藤十一」 »

2021年2月19日 (金)

「ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介」

 「法医昆虫学捜査官」シリーズなどで知られる江戸川乱歩賞作家・川瀬七緒さんの最新作ミステリー「ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介」(講談社)を読みました。

 舞台は東京の高円寺南商店街。主人公は商店街にある小さな仕立て屋さんの店主。この仕立て屋さんがタダモノではなく、美術解剖学と服飾の知識を生かして、その人が着ている服を見ると、その人が受けて来た暴力や病気などの遍歴を見抜いてしまう。この特殊能力は、難航する殺人事件の捜査で役に立たないわけがない…。

 奇想天外な着想を得られたのは、川瀬さんご自身が文化服装学院出身のデザインの専門家であるからでしょう。かつてのインタビューで、デザイナーと作家の共通点について「無から何かを作り出す点、人と違う視点で物事を見る点が、似ている」と語られたそうですが、まさに新作は結晶と言えるでしょう。

 ネタばれを避けるために内容は避けますが、私自身の生活圏である高円寺を中心に巣鴨、錦糸町などなじみ深い都内のスポットが登場する新作は、引き込まれ、一気読みしてしまいました。本職のデザイナーによる新機軸ミステリーは、第二弾、三弾が今から待ち遠しいと感じさせるものでした。

 それにしても服に無頓着である私はいろいろ考えさせられました。自分が着る服で、他者にはいろんなものを見抜かれてしまっているかもしれない。服を甘く見てはいけないな、と肝に銘じました。

Photo

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/235990/34225941

このページへのトラックバック一覧 「ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介」:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

甲斐毅彦

2021年3月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

見出し、記事、写真の無断転載を禁じます。Copyright © The Hochi Shimbun.