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2021年5月31日 (月)

「犬と歩けばワンダフル」

 ノンフィクション作家の北尾トロさんと言えば、傍聴した裁判で目撃した人間模様をエッセイにした「裁判長! ここは懲役4年でどうすか」が印象深い傑作でした。その北尾さんの最新刊「犬と歩けばワンダフル」(集英社)を読みました。信州で暮らす猟犬と猟師に密着した動物ノンフィクション。

Photo

 冒頭は意外な告白で始まる。私と同様に「猫好き」だというのだ。犬にはむしろ怖いイメージを持っていたと告白する北尾さんが、なぜ猟犬に興味を持つようになったのか。それは、狩猟に興味を持ち、狩猟免許を取って銃砲所持許可を得ていたという流れからすれば当然だったのかもしれません。

 狩猟にはまったく縁のない私ですが、サバイバル登山家として狩猟活動を行っている服部文祥さんの作品の愛読者なので、興味は持っていました。北尾さんが密着した長野市在住の船木さんと、ともに暮らす猟犬たちの世界には、温かみの中にどこか「ゆるさ」もあり、他の動物との間では恐らく成立しえない、犬と人との絆を感じさせられます。

 体験型のノンフィクションというのは、やはり面白い。「猫好き」の一人として新たな視野を広げさせてくれた1冊でした。

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甲斐毅彦

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