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2021年6月29日 (火)

「小売の未来」

 未だにいつ収束するかも分からない新型コロナウイルスによるパンデミックのせいで、日常の買い物だけでもめっきりオンラインストアの利用する回数が増えました。

 私はどちらかというと、商品は実際に自分の手にとってみないと納得できないタイプだったので、オンラインでの買い物には抵抗があったのですが、もうそうも言っていられなくなりました。使っているうちに、何よりも「ポチ」で買えてしまう手軽さ、それだけでなくポイントが加算されるというメリットもあり、いつのまにか買い物の主流になってしまいました。

 これは私が世界的な流れの中に呑み込まれているということに過ぎず、特殊なことではないでしょう。こうなってくると門外漢でも「リアル店舗」がどうすれば生き残っていけるのか、という素朴な疑問が浮かんできます。業績が低迷する量販店は次々と閉店している現実もあり、気になるところです。そんな思いから手に取ったのが、 プレジデント社の最新刊「小売の未来」(ダグ・スティーブンス著、斎藤栄一郎訳)です。

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 著者は世界的に知られる小売コンサルタント。人口動態、科学技術、経済、消費者動向などを踏まえた予測はウォルマートやグーグルなどの世界的に知られたブランドに影響を与え続けているそうです。その視点はとにかく多角的、立体的であり、薄っぺらいハウツー本とは一線を画するものでした。特に「パンデミック後も消費者が抱いている10の問いかけ」は圧巻。これがプロによる分析か、と唸ってしまうほどです。

 本書には各章の冒頭にシェイクスピア、ゴッホ、レオナルド・ダ・ヴィンチなどによる格言が添えられています。これは説かれていることが「小売業」という枠を超えて、広く応用できるという著者の自信の表れでしょう。小売業に限らず、ポスト・コロナに向けて、あらゆるビジネスに取り組んで行く方々にとって得るものがある名著だと思います。

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甲斐毅彦

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