ブログ報知

スポーツ報知ブログ一覧

« 「サイレント 黙認」 | メイン

2021年7月17日 (土)

「東京クルド」

 渋谷のシアターイメージフォーラムで公開中の「東京クルド」(日向史有監督)を観てきました。幼少の頃に故郷トルコでの迫害を逃れるために日本にやって来た18歳と19歳の2人のクルド人青年を撮ったドキュメンタリー映画です。https://tokyokurds.jp/

Photo_2

 難民申請をしても認められず、入管の収容を一時的に解除される「仮放免」処分の状態にある2人。日本で生活していかなくてはいけないのに、合法的に働くことすら認められない状態で悪戦苦闘する彼らの姿を通じて見えて来る日本社会。その排他性には愕然とするしかありません。

 私自身も妻が外国籍なので、これまでに在留許可や永住権の申請のために何度も入国管理局には足を運んでいるのですが、改めて外国人の視点に立つことで、初めて見えて来るものがあります。日向監督は敢えて施設内には足を踏み入れずに撮影することで、入管施設の本質を浮かび上がらせたようにも感じました。

 無期限で密室に閉じ込められ、死んでしまってもその経緯を公表しない日本の入管施設の問題は、スリランカ人女性の死亡事件を受けてようやく報道される機会が多くなって来ました。私は、諸外国の制度や国際条約を検討した上で、日本の入管施設がなぜここまでひどいものになったのか歴史的な背景を多角的に知っていくことが必要だと日頃、思っています。その前提として、映像を通してでも彼らがどのような差別的待遇を受けているかという事実を知ることが不可欠なのではないでしょうか。

 まもなく開催される東京五輪でも「難民選手団」が結成されるそうです。日本は当然、歓迎の意を表するのでしょう。それはそれで良いとしても、その裏で難民を認めようとしない日本の入管行政の現実から目を背けてはいけないと私は思います。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/235990/34234503

このページへのトラックバック一覧 「東京クルド」:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

甲斐毅彦

2021年7月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

最近のトラックバック

見出し、記事、写真の無断転載を禁じます。Copyright © The Hochi Shimbun.