「ミッドナイトトラベラー」
渋谷のシアター・イメージフォーラムでドキュメンタリー映画「ミッドナイトトラベラー」(監督 ハッサン・ファジリ)を観てきました。
2015年、タリバンから死刑宣告を受けた映像作家が、妻と2人の娘を連れてアフガニスタンから欧州まで5600キロの旅をした模様を3台のスマートフォンで撮影したという異色作。
故郷を追われ、安住の地を求める難民という存在を私たちは知っていますが、その一人ひとりの背景はよく知らない。また受け入れ先を求める中で、どのような仕打ちを受けるのかということも、よく知らないでしょう。
この作品はその冷徹な現実を何としても伝えようと、スマホで撮影した映像作家の執念と信念が込められているように思いました。改めて映像が伝える力の大きさを感じるとともに、私たちが所有しているスマホであっても、それが成し得るということに感じ入るものがありました。
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