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2021年12月26日 (日)

「おおあんごう」

 「親ガチャ」なる言葉が、2021年の新語・流行語大賞のひとつに選出されました。インターネット発祥の俗語らしく、生まれもった環境や能力によって人生が大きく左右されるという認識に立って「生まれてくる子供は親を選べない」ことを意味するそうです。

 この「親ガチャ」で「当たった」と思える人は、あまりいないそうです。自分の場合はどうだろうか。ひもじい思いもせず、大学まで出してもらえたのだから、まあ満足しないといけないんでしょうけど「当たり」とは思えない。振り返れば親への不満なんていくらでもあるものでしょう。

 お笑いコンビ「かが屋」の加賀翔による初小説「おおあんごう」(講談社)はまさに「親ガチャ考」とでもいうべき作品です。

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 恐らく自伝的な要素が多いのでしょう。岡山の田舎町を舞台とする家族の物語。岡山弁での会話は、のどかなのに、登場する「細いゴリラのような父」は、とんでもない人物です。上半身裸で外をうろつき回るかと思えば、酒に酔っていろんな人にからみ出す。こりゃあ離婚も当然でしょう。

 私も18歳の時に両親が離婚しましたが、これならば自分の親父のほうがちょっとはましなのではないかと思ってしまいました。

 でも、とんでもなく破天荒な親の元に生まれてしまったという「親ガチャ」は、果たして「はずれ」と言い切ってしまって良いのだろうか。品行方正なら「当たり」。いやいや、そんな単純なものではないでしょう。読後も「親がちゃ」を巡る禅問答にはまり込んだまま、抜け出せずに、年を越すことになりそうです。

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甲斐毅彦

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