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2020年11月 5日 (木)

「そこにある山 結婚と冒険について」

 探検家・作家の角幡唯介さんの最新刊「そこにある山 結婚と冒険について」(中央公論新社)を読みました。これまでの自身の冒険的探検を振り返りつつ「人はなぜ山に登るのか、なぜ冒険(探検)をするのか」を論理的、哲学的に考察した思索的エッセイです。

 もしこの本が読者にとって初めて手に取る角幡作品であるならば、恐らく抽象論に終始した意味不明の一冊になってしまうでしょう。この本は太陽が昇らない北極を探検した代表作「極夜行」などを読み、その唯一無二の世界を覗き見た上で読んだほうが良い。というか、そうするべきでしょう。「極夜行」を読んだ上でなお「それでもなぜこんなことをするのだろう」と沸き起こる疑問に、答えた作品と言えると思います。

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  「なぜ山に登るのか」。ジョージ・マロリーがエベレスト初登頂を目指した時代から繰り返されるこの問を角幡さん自身も繰り返し受けてきたわけですが「どう答えてもウソくさくなる」と言っています。マロリーが「そこに山(エベレストを指す)があるから」と答えたのは、恐らく投げやりだったはずで、明確になど答えようがないのでしょう。太平洋をヨットで単独横断した堀江謙一さんもやはり同じで「わたりたいから、わたったんですよ、としか言いようがない」と答えているのを覚えています。

 明確な答えがないこの問いかけを主題とした論考は、私が大学山岳部にいた1990年代ぐらいまでは、京大探検部の創設者でもあるジャーナリスト・本多勝一さんによる冒険論がスタンダードでした。未踏峰、前人未到だからこそ、その地に駆り立てられる、という捉え方です。

 ただ、地理上の未踏地帯というのは地球上には、ほとんど残されてなく、あるとしてもグーグルアースでその態様を知り得る時代になってしまいました。それでも探検を求めるならば、「地理上」ではなく、人間が作り上げた「システム」から脱することだというのが、角幡さんの捉え方だと理解しています。

 それならば本多さんの冒険論を刷新する必要があり、この本での考察は、その試みでしょう。ハイデガーや中動態という聞きなれない概念など難解なものを引っ張り出しているのは、探検が「前人未到」という分かりやすいもので語れなくなった以上、必然的であるようにも思います。

 本書は、探検家である角幡さんが「なぜ結婚をしたのか」という「愚問」への答えを探すことが端緒となっています。結論を言えば「結婚とは事態である」と。うーむ、「事態」ですか…。本書を読むと角幡さんの奥様も「何よ、それ」という感じのようですが、これが腑に落ちるようになるのは、私も少し時間がかかりそうです。

 もしかしたら角幡さんは時代を先取りしすぎているのかもしれない。いずれは結婚披露宴などでも「この度は、このような事態となり…」と挨拶するのが通例となる時代が来るような気もします(来ないか)。

 私なりの理解では、自力による厳しい修行に取り組んでいた禅僧がある日、自力ではどうにもならない大きな力によって己が動かされていることを悟る。そんな感覚に少し近いような気も…。角幡さんが切り開く探険思想の世界は、これ自体が「脱システム」なのでしょう。

2016年5月20日 (金)

舛添都知事、両手に華

 東京都の舛添要一知事(67)が両手に華。20日午前、全米さくらの女王のレイチェル・ボーンさん(21)と日本さくらの女王の増田愛子さん(23)と都庁で面会し、満面の笑みで「歓迎します。日米の友好関係を進めていきましょう」と語りかけました。英語通訳も同席したが、舛添知事はレイチェルさんには直接英語で話しかけました。

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 ワシントンにあるポトマック河畔公園の桜は、1912年3月、当時の東京市長・尾崎行雄が日本から日米友好の印として寄贈したもので、全米桜祭りが毎年開かれています。

 午後2時から舛添知事は定例会見で、政治資金の公私混同問題について2度目の釈明を行います。政治資金収支報告書に家族の温泉旅行など私的な支出を記載したミスが複数あることを認めて「不徳の致すところ」などと謝罪しましたが、批判の声は収まっていません。19日発売の「週刊文春」は、都知事出馬前、自身が代表を務めていた新党改革の政党交付金の一部を自身の政治団体に移して着服した疑いを報道。午前中は「両手に華」で笑顔を見せていましたが、これから「火だるま」状態となることが予想されます。

2015年6月20日 (土)

ソフトバンクのPepperくん

ソフトバンクが本日、一般向けに販売を開始し、わずか1分で1000台が完売したという人型ロボット「Pepper(ペッパー)」。高円寺店に行ったら、ふつうにいました。いや置いてありました。

 「お探しのものは見つかりましたか」と話しかけられたので  「いや、あんたに会いに来たんだ」というと  「よく聞こえなかったのですが・・・」

 しばらく向かい合ったまま黙っているといきなりペッパー君は  「コマネチ!」と言ってポーズをとりました。なかなかやるじゃないか。ペッパー君。

 ペッパー君はマイクやセンサーを使って人の感情を読み取り、会話するのが特長。感情機能は、人間が五感から受け取る外部刺激に対してホルモンを分泌して感情を形成する仕組みをモデル化して導入しています。感情認識機能に加え、カメラやタッチセンサー、加速度センサーなどの各種センサーから得た情報で自らの感情を生成していくとのこと。

 人工知能というのはどんどん進化しているそうで、ホーキング博士は「人類を滅ぼすのは人工知能だ」なんていう予言をしているんですね。

 そのうち進化したペッパー君と同居したら「お前は取材力が足りねえからよぉ」とか言って私の代わりに仕事へ出掛けてくれるようになるのでしょうか。

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2015年5月 1日 (金)

奥多摩・高水三山

 奥多摩の高水三山に登って来ました。午後から出発しても日帰りできそうなところを探して、見つけたのがこの三山。初心者向けとなっていますが、私は初めて。私にとっての未踏峰の700m峰3座に挑みました。

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 軍畑駅を13時40分発。旧鎌倉街道を登り平溝橋に出たところでY字路を左へ。登山口の石碑を出たのが14時ちょうど。ウグイスの鳴き声を聞きながらスギ・ヒノキの植林帯を黙々と登ると、常福院という真言宗の古刹が現れました。こんな山奥によく寺を造ったな、と古人の偉業に関心しつつ、山門をくぐり、本堂裏の坂道を登ると高水山(759m)の頂上に出ました。14時53分。

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 急なアップダウンを経て30分ほど歩くと岩茸石山(793m)に到着。15時20分。このミニ山行のハイライトはここからの眺望。棒ノ折へと続く稜線、奥武蔵の山々、関東平野が見渡せます。

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 樹林帯を南に進むと杉の巨木に囲まれた惣岳山(756m)の頂上に到着。15時59分。視界は開けていませんが、700m峰3座完登の喜びに浸りました。

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 尾根道を下ること約1時間。2基の送電鉄塔を通過すると徐々に車道を走る車の音が聞こえてきます。御嶽駅周辺の集落が見えてきたところで午後5時を知らせるチャイム音が聞こえて来ました。御嶽駅着17時11分。全行程3時間31分の山歩きでした。

2015年4月22日 (水)

船戸与一さん死去

 イラン・イラク国境地帯を描いた「砂のクロニクル」などの冒険小説で知られる船戸与一さんが22日、杉並区内の病院で亡くなられました。71歳。6年前のがんが見つかり、余命1年と宣告されてからも取材・執筆活動を続け、モルトウイスキーを嗜まれていたそうです。まさにハードボイルドそのものの人生だったのではないでしょうか。弔意を込めて最新号の光文社の文芸誌「ジャーロ」に掲載された最後の作品「稲妻の秋」を読ませて頂きました。

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2015年4月15日 (水)

セウォル号事故から1年

 4月16日で、韓国のセウォル号沈没事故から1年です。事故を検証した文献で翻訳されたものは限られていますが「セウォル号の『真実』」(郭東起、竹書房)という本は参考になると思います。工学者としての視点からの事故検証も書かれています。隣国で起きた事故はは他山の石とすべきだと私は思います。

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2014年12月20日 (土)

東京駅100周年

 開業100周年を迎えた東京駅を取材して来ました。記念のSuica(スイカ)を1万5000枚限定発売したところ、客が殺到したため、安全確保を理由に約2時間半で、発売を中止に。丸の内南口のドーム内には、買えなかった人たちは「納得できない」「責任者を出せ」という怒号を響かせていました。徹夜組を合わせてこの日並んでいたのは9000人。

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  並んでいるのは記念スイカへの愛情を持っている方ばかりなのかと思うと、実はそうでもないようです。ヤフオクのサイトを見ていたら、午後から早速、数十万円での高額出品が乱発されていました。怒声を響かせて駅員さんに詰め寄った人たちが、スイカが欲しい欲しいのではなく、転売のためだったと思うと何だか寂しい気持ちになって来ます。

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2013年7月 7日 (日)

映画「立候補」

 当選できるわけがないのに選挙の度に立候補し続けるマック赤坂さんを追ったドキュメンタリー映画「立候補」をポレポレ東中野で観てきました。これは物凄い傑作。こんなに笑えて、なおかつ考えさせられるドキュメンタリーは初めて見ました。日本の政治風土の一角を活写していると言っても大げさではないかもしれません。

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 この作品を撮った藤岡利充監督に拍手を送り、マックさんにも半分ぐらいの拍手を送りたい。映画館を出るときには、参院選に出馬するマックさんが出入り口で待ち構えているんじゃないかという気...持ちにさせられました。

 ふざけているようにしか見えないマックさんは実は物凄く真剣。自分のことを泡沫候補だとは微塵も思っていない。「私は泡ではない。人間なんです」と厳然と言っています。自分の政見放送を自宅でじっくり見つめている本人の姿はメチャメチャおかしいのですが。道行く人はマックさんが政策を話しても誰も耳を傾けない。ところが奇天烈な踊りを始めると立ち止まり、写メを撮りだす。そうかと思うと「ふざけてないで意見を言ってみろ」とからんで来る人物も登場します。

 昨年12月の衆院選前日の秋葉原駅前。自民党の街頭演説にマックさんが乱入した時、私も現場にいました。そのときの自分の目線が、映画に映し出されているような気持ちになり、胸に突き刺さりました。

 映画を観た人の中には、マックさんに投票したくなる人もいるでしょう。しかし、それはこの作品の作り手の意図するところではないはずです。この映画を観たからと言って、マックさんに一票を投じようとは思わない。でも、自分も自分のやるべき世界で、今すぐにでも私も立候補しなければ、という気持ちにさせられました。

 

2011年1月14日 (金)

110番できない携帯電話

 NTTドコモは13日、昨年12月に発売されたシャープ製のスマートフォン「LYNX 3D」で、「110」や「118」「119」などの緊急通報用電話番号に接続できない場合があることを明らかにしました。

 びっくり。これって昨年12月3日発売と同時に私が購入したスマートフォンです。

 ためしに「110」にかけてみたらなんと「この電話番号は現在使われておりません」とアナウンスが流れました。

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2010年12月 4日 (土)

スマートフォンを購入しました。

 やっとスマートフォンを購入しました。

 LYNX 3D(SHARP製)。

 発売日の12月3日に購入しました。電気製品を発売日に買うなんて初めてです。

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甲斐毅彦

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