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2008年2月27日 (水)

「ロス疑惑」を回想して感じたこと

 27年ぶりに再燃した「ロス疑惑」。当時、自分はまだ中学生になったばかりでした。

 テレビでエンドレスで流れる事件映像に見入ったものです。

 今回の逮捕で正直、一番びっくりしたのは、あの大騒動からもう四半世紀以上の月日がたっていた、ということです。

 まさに大どんでん返し。事件の展開もさることながら、時間がたっているのに、この事件が多くの関心を集める理由は何でしょうか。

 個人的には三浦和義容疑者が、その昔、発煙筒のような物をビュンビュン振り回している姿や入院先のベッドで、大泣きしながら当時の妻・一美さんのことを語る映像などがよみがえってきます。

 取材する側になってから思うと、入院先のベットでのインタビュー映像など、いまの時代では考えられないものです。現在よりも、ずっと激しい取材合戦だったのだろうと想像されます。

 アロハシャツにサングラスという華やかなルックス。報道陣にもみくちゃにされる三浦元社長が取材で語る雄弁さ。この独特のキャラクターも、彼を忘れられないものにしたのでしょう。

 しかし、サイパンで見せたオレンジ色のつなぎ服姿は、60歳という年齢もそうですが、すいぶん生え際も後退していて、月日は確実にたっていた、と感じさせるものでした。

 3年前、三浦元社長が映画プロデュース業を始めるということで、会ったことがありました。

 20代の後輩といっしょに話を聞いたのですが、その記者には「ロス疑惑」が、ピンとこないのは当然です。

 同容疑者は、すでにそういう世代には、自分があまり知られていない

 「過去の人」であるという隔世の感を突きつけられ、少し寂しげな表情をしていました。

 この人は注目されることに喜びを覚える人なのかな、とも思いました。

 取材は脱線し、なぜ次々にマスコミを訴えたりしたのかにも「その時は他にやることが
なかったからですよ」と、答えていました。映画で本当に注目されたいのなら、監督をやればいい、と思いましたが「資金を集める製作側がいい。今後もプロデュースがしたい」。

 映画に駆り立てた理由は「今はニートなど、やる気のない若者が多い。若者の発憤材料になるような映画をつくりたい。叔母の水の江滝子も映画プロデューサーだった。子供の時から見てきたから」そんなことを熱っぽく話していました。

 しきりに「記事はどれくらい大きく載るかな」と気にしていたのも印象的でした。
本人の希望に反し、その記事はこじんまりと載りました。
初対面なのに、妙に人なつっこい一面があり、人当たりも柔らかい。

 ただ、取材の後に感じた例えようもない奇妙な余韻を、忘れることができません。

 それは中学時代に見たブラウン管のむこうの渦中だった人が目の前にいる不思議な感覚も相まって、この人と言葉のキャッチボールが本当にきちんと成立していたのか、不安に襲われるような感覚でした。

 先日、かつて捜査に関わった人はつかみどころのない「ぬえ」のようだと言っていました。もし本人と会っていなければ、全然気にもならなかったでしょうが、納得できる例えだと思ったのでした。

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