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2008年3月20日 (木)

定年後の生き方

春は、別れと出会いの季節です。
新聞社にいて、小さな幸せを覚えるのは、働きながらたくさんテレビを見られることでしょうか。
あくまで仕事の一部ですから、心ゆくまで堪能する、というわけにはいきませんが。

芸能関連のテレビを注意して見るようにしています。
しかし、関係ない分野でも気になるニュースに思わず、作業の手が止まることがあります。

最近、校長先生の事件が続いています。
スリをはたらいた中学校長、元教え子に脅迫メールを送った高校の校長が逮捕される事件がありました。

被害者はお気の毒ですが、生徒たちの動揺は計り知れないでしょう。
人生の門出の時期だけに、心の傷は簡単に癒えるものではないでしょう。
尊敬する人が逮捕されるショックは、想像しただけで胸が痛みます。

自分の高校時代の恩師がこの春、定年を迎えました。
ベビーブームに生まれた私たちは京都府立の新設高校の1期生でした。

まっさらの学校って、ご存じですか。
体育館の床は顔が映るくらいピカピカ。
土が入れられたばかりのグラウンドは、雪を踏みしめるようなフカフカした感触なんです。
しかも1年目の生徒は1学年だけ。多感な時期に珍しい体験をしました。

その先生からは数学(成績はイマイチでした)を教わり、2年時の担任でもありました。
大学時代も帰省時に会いに行っていました。いつも穏やかな笑顔の人で、会うとなぜか気持ちが和むのです。
先生は教師生活の最後を、この府立高校の校長として終えました。

節目だったので数日前、電話しました。いつもの元気な声が返ってきました。
「ずっとやりたいと思っていた教育哲学の勉強が、やっとできますよ」
ハッとさせられました。定年だからといって、ご隠居生活ではないのです。

先生にとって、本当の教育者人生はまだ終わっていなかったのです。
改めて、自分にとって掛けがえのない恩師であることを確信したのでした。

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