ブログ報知

スポーツ報知ブログ一覧

« 鼻うがい | メイン | 待つこと »

2008年4月21日 (月)

ベネチアで遭遇した忘れられない音楽

 初めてテノール歌手の記者会見に行って参りました。「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」で有名なイタリアのアンドレア・ボチェッリの取材です。歌声は「神の声」ともいわれ、3月にベスト盤を出し、8年ぶりの来日公演を終えたばかりです。

 記者会見場は高尚なムード?が充満。部屋に入るや「私がいるのは場違い?」そんなことを思いつつ、縮こまりながら、メモを取りました。

 生涯忘れることのできない音楽と、どこで遭遇するか分からないものです。

 5年ほど前、英会話が苦手なのにベネチア国際映画祭の取材に行ってしまいました。これまた「私が取材するのは場違い?」という感じでした。行きは他社の記者もおらず、出国前から半べそ状態。

 しかも現地の空港に着くとトランクはロストバゲージ(スーツケースが迷子になること)で不安はさらに倍増。取材道具は機内に持ち込んでいたので、一命は取り留めた思いで水上タクシーに乗りました。

 観光ブックに登場するベネチアといえば、必ず優雅にゴンドラ遊覧を楽しむ光景です。

 ところが、夜に到着すれば真っ暗闇の水上を猛スピードで進むのでお化け屋敷よりこわかったりするのです。

 何とかベネチアの中心サン・マルコ広場に到着。こんな状態で無事に日本に生きて帰ることができるのかな…。仕事する前から心細く、傷心、放心状態でした。

 とぼとぼ一人で広場を歩いている時、片隅から聞こえてきた生演奏メロディが「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」でした。泊まったのはオートロックどころか、鍵穴に差し込んだカギをぐるんぐるん何度も回さなければならないような古びたホテルでした。

 その宿でも静かに流れていたのが偶然、この曲でした。

 こちらには歌声が入っていました。CDか有線(ベネチアにもあるのかな)だったのでしょう。急に誰の歌か知りたくなりフロントで「Who’s song?」などという、むちゃくちゃ!な赤面丸出しの英語でたずねました。老いたフロントマンは最初キョトンとしていましたが、奇跡的に通じたみたいで、メモ用紙に書いてくれたのが「ANDREA BOCELLI」というスペルだったのです。後で教わりましたが、正しくは「Who is singing this song?」こんな風に聞かなければならなかったのです。

 来日会見でボチェッリは「日本に来れば好きな寿司やしゃぶしゃぶが食べられる」とうれしそうな表情をのぞかせた後、「音楽は言葉の壁に限らず、あらゆるものをまとめる力、ひとつにする魔力がある。自分はいつも将来が良くなることを祈りながら、歌っている」のだと話していました。

 いまも「タイム・トゥ~」の旋律を耳にする度、ベネチアの記憶がよみがえります。旅の恥はかき捨てと言いますが、その量は多すぎて捨て切れません。同時にあの時のような必死さを、自分はもう失ってしまったのではないか…。そんなことを自問自答させる曲でもあるのです。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/235990/12357864

このページへのトラックバック一覧 ベネチアで遭遇した忘れられない音楽:

コメント

「神の手」ならぬ「神の声」
本当に、電撃を受けたように、
神様が舞い降りてきたような瞬間があります。

声ってなによりもすごい楽器だと痛感しました。

おちゃめな様子も可愛いですね!

そう言えば、祈り・・・・声明もそうですね

思い出に音楽が刻まれることってありますよね。
それに音楽は勇気や元気を与えてくれます。

私は昨年仕事で良い結果が出ずに、落ち込んでいた時がありました。
会社も行きたくないし、気がつくと悔し涙が出てくるし、本当にどん底の日々でした。

そんな時にCSの音楽チャンネルで出会ったのが
嵐の「Happiness」という曲でした。
「向かい風の中で嘆いているよりも
上手くいくことを想像すれば
いつの日か変わるときが来る~」
と始まる曲です。

PVの中で、嵐のメンバーが楽しくこの曲を歌っている姿が
この曲の歌詞が、胸の奥の奥まで響いてきました。

なにもやる気がしない、一歩前に踏み出す勇気がなかった私が
「走りだせ~走り出せ~」というサビの部分を聞いて
こんなことしてても駄目だ。走り出してみるか!
という気になりました。

ジャニーズの音楽なんて・・・と
思ってたのに・・・・

アラフォーの私に勇気をくれた
嵐に、音楽に感謝ですheart01

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

見出し、記事、写真の無断転載を禁じます。Copyright © The Hochi Shimbun.