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2008年11月25日 (火)

映画界の常識と非常識(上)

 大半を義務教育で習う常用漢字の読み間違いだけでなく、不用意な発言が続く麻生首相の言動をきっかけに、「常識」が、にわかにクローズアップされているようです。
常識不足と思われる人が他人の「常識の有無」を語ることほど寂しいものはないでしょう。

 先日、たまたま目にした壁には、なぜか自民党のカレンダーがありました。
今年最後のページの11、12月はまだ福田前首相なんです。
首相カレンダーなのかもしれませんが、カジュアルなセーター姿でにこやかな笑みをした写真が使われていました。
これを使っている人は、カレンダーに目をやる度、複雑な思いにならないのか、お節介な気持ちになったりします。

 英語が苦手なのに、オバマ米次期大統領の演説を聞いていて(見ていて?)何度か涙が出そうになっている自分がいました。
残念ながら、日本の首相の話で、これまでそんな気持ちになったことは一度もありません。
米国の演説にはしっかりしたスピーチライターが陰にいるそうですが、
何かを伝えよう、訴えようとする時の表情、目の力、言葉の音の抑揚、間の取り方…。
オバマ氏には、カリスマ性とはまた少し異なる、言語を超越した人を引きつける力があるのかもしれません。

 さて、映画界でも「常識」を覆すことが最近、起きました。
公開から3週間続けて動員ランキング1位と好調を続ける「レッドクリフ PartI」(ジョン・ウー監督)。
連休明けにはさらに数字を伸ばしそうですが、興行収入25億、動員200万人を突破しました。

 先ごろ、この作品のCMを見て、目を疑いました。
「まさかの大ヒット!」の大きな文字が画面に出ているではないですか。
驚きとともに、おかしくて思わず吹き出してしまいました。

 なぜなら映画業界では、どんなに閑古鳥が鳴いていたとしても、いったん封切られれば、それらの映画のコマーシャルは必ず「絶賛、上映中」「大ヒット、上映中」なのが「決まり」であり、いわば「おきて」とされてきたのです。

 確かに「レッドクリフ」の前評価は芳しいものではありませんでした。
日本はアジアの中でも一番最後の封切りだったわけですが、他国の様子から見ても、ここまでのヒットを予想できた人はほとんどいなかった、というのが実際のところです。

 評論家も含めた映画業界全体の本音が「えっ、まさか!」だったわけです。
それを逆手に正直にコピーにしてしまう柔軟性とセンス。
これを発案したのは一体どんな人なのか。教えてもらって、会って参りました。
映画界の「おきて破り」もいとわず、作品を成功に導いた陰のキーパーソンについて次回、触れてみたいと思います。

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