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2009年1月26日 (月)

取材の醍醐味って?(下)

 紙面(1月19日付)では佐藤嗣麻子さんのことを「映画監督になるべくしてなったような人」と書いたのですが、ガツガツと監督を目指してきたタイプではありません。

高校を卒業してアニメーションを勉強し始めた時、絵を3分動かすのに中には3か月も制作期間を要することを知ります。

3分の映像なら実写で3分撮る方がいい、と方向転換したといいます。
でも専門的に学んだ美術的な感覚は映画を撮る上で十分、生かされています。

原点は建設会社に勤めていた父親の影響があるような気がします。
本人も建設関係の仕事に就こうと考えた時期がありました。
父親は、高度経済成長の時代にダムやほぼすべての高速道路を造るのに携わり、転勤も多かったそうです。

そんな環境で育った影響もあり、幼いころから建築的な空間に対する感覚が少しづつ養われ、これも映画をつくる上で生きているでしょう。

 佐藤監督は、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴監督とは公私のパートナーです。

迷わず「尊敬していて、一番のライバル」と話しつつ、脚本を交換して、意見を求めることもあります。

佐藤監督が山崎監督を語る時、それまでの淡々とした冷静な話し口調とは少し違う印象を受けました。
「私、才能に引かれるんです」柔和な表情にのぞいた笑顔に、かわいらしい一面を見たようでした。

 小学生でドストエフスキー読みこなした監督は、相当な活字中毒です。
お風呂場ではシャンプーの容器の裏にはってある説明書を読むことで中毒の禁断症状を緩和することもあるそうです。

英国の有名な哲学者ジェームズ・アレンに影響を受けたとも語っていました。

1世紀前に書かれたものがロングセラーで読み継がれている人です。
私も試しに読んでみようと思い、いまその哲学者の「『原因』と『結果』の法則」という本を少しずつ読んでいます。

代表作とされるこの自己啓発本は、ロングセラーにふさわしく? コンビニにも売っていました。
開いたページには「この上なく穏やかな心は、この上なく強い心」と書かれていました。
あ~自分もそうありたい!と思います。

いろんな取材があります。白紙状態で臨んだ取材が、時にはこんな風に広がっていくこともあります。

情報のデジタル化がどんどん進んでも、取材はどこまでいっても「人と人」。“アナログ”で生まれることを、改めて考えさせられるのです。

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あたしは仕事柄毎日2、30人の人と会い、話します。長年経つうちにいつの間にか人をパターンで区分して話し方を変えるようになってきたりして。仕事だからオザナリにしてる気はないんだけど。ウチノネエの文章読んで思ったのは。人の話をまっすぐにきくということの難しさと素晴らしさ。そこからしか分からない相手のいきざまがあるんだね。きっと。明日からはもう少し自分の心を静かにして相手に向き合おうと思ったのでした。ありがとう。

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