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2009年9月21日 (月)

酒井法子の事件で考えさせられたこと(上)

失踪から逮捕、保釈までに季節はすっかり秋に変わってしまった。
この事件が起こるまで、酒井法子という人物に興味はなかった。
かわいいけれど、飛び抜けて何か天才的能力があるというわけでもない。
まとまった、欠点の少ない元アイドルというぐらいの印象だった。

それが、来る日も来る日も芸能マスコミは、のりピー報道。
嫌が応にも、彼女の人生を考えさせられる。
それが。湾岸署を保釈される姿をテレビ中継で見た時、正直、驚いた。
付き物でも落ちたように、「のりピー音頭」を歌っていた新人時代を思い出させるくらい、

外見に限定して言うなら、不謹慎かもしれないが良い印象を受けた。

この不思議な、自分の印象の変化は一体なんなのか。
自分でも良く分からない、分からないのが気持ち悪い感覚だ。
おそらく、頭を振り乱して踊る姿や、両手をひらひらさせて「ぽぽぽー」
と奇声を発しているハイテンションな映像ばかり、連日見ていた影響だろう。
強烈な映像を見過ぎて、保釈姿が「意外にマシかも」と映ったのかもしれない。

酒井法子という女性の生き方。関心を示す大衆の好奇と関心のはざまにあるもの。
500人を超える報道陣が集まる記者会見など、そうあるものではない。
東京にはどれだけの取材記者がいるのかしら、と馬鹿なことも考えてしまった。

酒井は大粒の涙を見せてはいたが、彼女はカメラのフラッシュに動じてはいなかった。

涙は化粧崩れしないように、そっとぬぐっているし、涙と一緒に汚い鼻水を垂らすでもない。
涙がこぼれる度、そのタイミングを狙って無数のフラッシュがたかれることも熟知している。
質問不可で酒井の一方的な記者会見のようで、あの空間の中でカメラのシャッター音と、

彼女が発する言葉の間で呼応する、奇妙なキャッチボールめいたものが存在していた。

だてに四半世紀、芸能界で生きていなかった。
酒井には常に冷静に自分を見つめるもう一人の自分がいる。
クスリもかなり抜け、それがより頭の中でクリアになろうとしている。

3、4年も前からクスリを始めていたとされている。
だとすれば、彼女は高揚したり、ふさぎ込んだり、クスリがもたらす不安定な精神状態の中で、
いつもと変わらない、本来ののりピーを演じ続けようとしていたことになる。
この精神の二重構造を考えると、この人が秀でていたのは「歪んだ演技力」
だったのではないか、という思いを強くしている。

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