ブログ報知

スポーツ報知ブログ一覧

« 酒井法子の事件で考えさせられたこと(下) | メイン | 映画「沈まぬ太陽」の若松節朗監督のこと »

2009年10月21日 (水)

大久保佳代子劇団

感性が鈍化したのか、笑いに飢えていたのでウッディシアター中目黒という劇場で大久保佳代子劇団の第1回公演「尼と恥美」を見た。
タイトルからして笑ってしまう。作・演出は出演もしていた光浦靖子。
アラフォー世代の大久保と光浦はオアシズというお笑いコンビでも活動中だが、この2人が中心となって出来上がった舞台だ。

091021_005501_2 一度紹介したいと思い、楽しみにしていたのはいいが、チケットを買おうとネットで調べてみると完売になっていた。頭ガーン!状態の大ショックで凹んだ。
油断したことを反省し、落胆しながら2人が所属する「人力舎」という事務所にダメもとで問い合わせてみると、初日の前にゲネプロ(本番さながらのリハーサル)があるとのこと。部内で「人力舎」担当の後輩ヤング記者に「行って参りま~す」と言い残して、劇場に向かった。

歳のせいか、性格がひねくれて笑いのツボも感性もおかしくなったのか。
最近のバラエティ番組の大半は見ていても全然笑えず、逆にイライラしてくる。
そんな中で大久保の笑顔をあまりみせない無愛想な姿が気になった。
大久保も光浦も文才の持ち主。
実際に書いてあるものを読んでみても淡々とした筆致だが、客観的で観察眼も鋭い。このあたりが、独特の芸風の原点でもあるのだろうと勝手に納得したりしている。

この芝居の主人公の名前が変わっていて「滑川恥美(なめかわ・はじみ)」。
講演会も行うほど人気の恥美という尼さん(光浦)が、自分がどうしてこの世界に入ったのか。
波乱万丈の半生を喜劇で展開していく。大久保は主人公の若かりしころの役を演じた。

なぜこの劇団におかしみを覚えるのか。
無責任だが自分でも自分の感性をきちんと説明できなかった。
それが2時間弱の芝居を見て分かったのは、高いテンションに頼ることなくハチャメチャなことをするからではないか、という考えに行き着く。
不自然にテンションの高い舞台は始まったとたん嫌悪感を覚えるが、この劇団は「私たち勝手に演じてます、勝手に笑って」という感じで、観客にこびずに進行していく。

オアシズの本当の素顔は人一倍シャイなんだろう、と想像する。
そのしゅう羞恥(しゅうち)心を演技のパワーに変えて舞台を成立させている。
「笑い」といえば、山田洋次監督が以前、どこかのエッセイに書いていた。
「笑いのセンス」でその女性の知性や性格をうかがうこともできる、というような内容だった。
恐ろし~。笑いにはそんなこわい一面もある。
しかし自分がなぜここで笑うのか、たどっていけば必ず理由があるはずだが、あまり深く考えずに毎日を生きている。でも「笑い」の精神構造について知りたいと思うことはよくある。

以上、そのようなことも考えさせてくれ、へとへとになるくらい笑って気分もスッキリしたので、この劇団の第2回公演をいまから楽しみにしている。

※写真は大久保佳代子第1回公演のド派手なチラシ

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/235990/22033653

このページへのトラックバック一覧 大久保佳代子劇団:

コメント

面白いものを観てきましたね。
「チラシ」からそんなニオイがプンプンします。

近頃は、何でも「テンション」頼りで、深いおかしみの
あるものが少ないです。残念。

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

見出し、記事、写真の無断転載を禁じます。Copyright © The Hochi Shimbun.