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2010年3月11日 (木)

サンドラ・ブロックと沢尻エリカ

 

アカデミー賞とラズベリー賞の両方を受賞したサンドラ・ブロックが大好きになった。
ありがた迷惑な最悪主演女優賞のラズベリー賞授賞式にも、本人自ら出席。
 「私の女優のキャリアを台無しにしてくれてありがとう」と言ったかと思えば、ゴロゴロと引いてきた台車には、対象作のDVDがいっぱい。
 「あなたたち、この作品をちゃんと見てないでしょ!」と見直すよう命じる強気。
 再度見て解釈が変われば、来年この賞を返上しに来る、と勝手に宣言していた。
 あちこちで報道されたが、なんてウィットに富んでいて素敵な人なんだろう。
 笑い不足だった私のツボに、はまりまくり。この映像が流れる度、笑わせてもらった。

 アカデミー前日に縁起の悪い不名誉な席に出席する器の大きさとユーモラスさ。
 本人に直接会ったことも話したこともないが、最高のキャラクターの持ち主だ。
 正直なところ、オスカー受賞作「しあわせの隠れ場所」では主演女優よりも不遇な少年時代を送るアメフトの黒人スター選手役のクイントン・アーロンの演技の方が印象に残った。サンドラはこの作品でも地に近いのか、行動力全開の、いかにも気の強そうな女性を演じた。女優として本当の真価を発揮するのは、これからのような気がするが、彼女の作品は欠かさずに見たいと思った。
 人に対する印象の変化は移ろいやすい。恐ろしいものだ。
 それに比べマスコミに対し、不都合な報道をしない誓約書を書かせる方法を選択した沢尻エリカ。オスカー女優と比較するのは間違いかもしれないが、2人の違いは何だろう。
 世間を騒がせた映画の舞台あいさつでの前代未聞の「『別に』事件」。その後、涙で謝罪などせず、あのまま変わった姿勢を貫いていたら、違う意味でとんでもない大物になっていただろう。
 一挙一動から目が離せない存在。記者は慢性的に刺激的なコメントに飢えている。沢尻の場合、いつも次に何が飛び出すか分からない。話せば面白く、毎回、驚かせる。
 取材しがいのある対象だっただろう。結婚などのプライベートよりも突発的に表れる本人の言動の方に報じる価値があった。私には純粋さと不器用さの裏返しに見え、それが彼女の魅力のようにも思えた。
 しかし、あれこれ言っても過去の話。16日には新CM会見で久々に登場するが質問ダメなのだという。質問禁止の記者会見と言えば、最近では覚せい剤逮捕されたのりピー(酒井法子)の会見があった。このときのマスコミのバッシングも激しかった。なぜなら、どんな会見であっても、記者にとって一番大事なのは「聞くこと」。渦中の本人を目の前に、その生命線を絶たれた状態で、情報を得なければならないのはつらい。
 沢尻の一連の誓約書騒動も時間が経つとともに、マスコミは怒りを通り越し「呆れ」の域に入っている。現実味のない話かもしれないが、万が一、沢尻はオスカー候補にでもなったらどうするのだろう。そのときも世界じゅうのマスコミにいちいち誓約書を書かせるのかな? それとも、こういうときは都合よくフリーで取材をオッケーにするかな?
 見事なサンドラの姿を見ていて、お気の毒なほど対照的な印象を与えている沢尻の顔が浮かんだのだった。

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