ブログ報知

スポーツ報知ブログ一覧

« 映画の中でのタバコの使われ方 | メイン | 「告白」を書いた湊かなえさんの故郷(下) »

2010年6月15日 (火)

「告白」を書いた湊かなえさんの故郷(上)

 近いうちに「シネマ報知」にアップしますが、映画「告白」(公開中)の中島哲也監督の取材を兼ね、広島の因島を訪れた。ここは「告白」の原作者でベストセラー作家の湊かなえさんの故郷。この島には映画館がないため、地元の小中学の同窓生の希望で特別上映が実現した。自然豊かで緑が美しく、バスを降りると空気もおいしい。控え室には無農薬で育ったレモンやはっさくが置いてあった。

 湊さんは、いまではすっかり因島が生んだ大物作家。本も売れて映画もヒット。まさに「凱旋上映」とあって地元の人々は開場前から長蛇の列をつくった。映画はおそらく今年の賞レースに絡みそうな見応えある仕上がり。幼い娘を自分の教え子に殺された女性教師の復しゅう心を軸に展開していくミステリーだ。

 劇中では娘だけでなく、別の女子生徒も命を失うショッキングなシーンがある。客席を見渡すと高齢者がかなり多かった。何人かのおばあちゃんに聞けば「この映画はハッピーな気分になれる楽しい内容なのかい?」と逆に質問されたり「映画を見るなんて20、30年ぶりなんよ~」と目をキラキラ輝かせて答えてくれる。

 その表情からは湊さんが島の人たちにいかに愛されているか分かった。でも呼吸するのも忘れるほど「衝撃的な内容ですよ。覚悟した方がいいですよ」とは、ちょっと言い出せなかった。上映直後に帰京しなければならず、聞けなかったのが残念だったが、あのおばあちゃんたちは、映画「告白」にどんな感想を持っただろう。あまりの緊迫感と驚きで、心臓など大丈夫だっただろうか?暴力や人をあやめてしまうシーン。単に残忍なだけでない、犯した者の心のその奥にあるものが伝わったのか、気になっている。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/235990/24430093

このページへのトラックバック一覧 「告白」を書いた湊かなえさんの故郷(上):

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

見出し、記事、写真の無断転載を禁じます。Copyright © The Hochi Shimbun.