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2010年6月16日 (水)

「告白」を書いた湊かなえさんの故郷(下)

 P1000800_8 広島・因島に帰郷した湊さん。売れっ子作家だけにサイン会もあって
私たちよりも少し遅れて現地入り。「遅くなってすいませ~ん」控え室
に姿を見せた途端、部屋がパーッと明るくなった。いろんなインタビュー
記事、写真から勝手に想像していた声や話し口調とは全然違っていた。

 アニメの声優ができそうな特徴ある声の持ち主で驚くほど腰が低い。
サインは一字一字楷書で丁寧にゆっくり筆ペンを走らせ、力を込めて落款印
を押す。ご本人は自然体なのだろうが、5枚書いただけでもヘトヘトに
なるんじゃないか、と思うほどの気持ちの入れようだった。

 小さな自慢を書かせてもらうと湊さんと自分は同じ女子大。この仕事を
していて卒業生に遭遇したことはほとんどない。自分は門限8時半で朝夜
、1日2度の点呼がある寮に入っていた。湊さんは「私も希望したんです
けどその年は人数が多すぎてダメだったんです」と取材にまるで関係のない
ローカルな話になった。大学には1万人くらいの学生がいたが、社会の荒波
とはかけ離れたのんびりした雰囲気。「告白」とは全く別世界だ。

 別世界なのは時が流れるように過ぎていく因島もそう。
幼いころから空想するのが大好きな女の子だったという。「この島には
ゲームセンターのような刺激的なものはなかったですからね。どんなこと
をすれば楽しいだろうなぁ?とか。想像する時間が楽しかったんですね」。

 湊さんと同じ小中学出身で先の上映会を企画した星野光男さんも
本を読みストーリーに驚き「一体彼女に何が起きたのか?と思った。
一度ゆっくり聞いてみないといけないと思っています」と話していた。
自分もあの「告白」の世界とアニメ声でおっとりした口調で話す湊さん
が結びつかない。創造の源泉に触れるどころか、疑問は逆に膨らんだ状態で
湊さんの新刊「夜行観覧車」を読み始めている。

※故郷に錦。写真は独特のかわいらしい声で舞台あいさつする湊かなえさん。
人気作家なのに「私のような一般人が~」と何度も謙遜していました。

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