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2010年7月16日 (金)

映画「借りぐらしのアリエッティ」を見て

 始まるとすぐ、主人公アリエッティの表情の豊かさと美しさに引き込まれた。ヒロインは14歳。凜としている一方で女性が見てもゾクッとする色っぽさがある。その魅力にアリエッティ自身、まだ気づいてないところがいい。ジブリ作品で宮崎駿監督はヒロインに色っぽさめいたものをあえて出すことなく、封印してきた。今作の米林宏昌監督の冒険のひとつだ。

 髪をアップにしたり、ほどいたり。何気ない一挙一動のしぐさの中で無数の表情がのぞく。少女の顔の細かな変化を観察しているだけで上映時間94分があっという間に過ぎていきそうだ。

 小人に生まれたアリエッティのファミリーは人間の住む家の床下で暮らす。生き続けるために「人間に見つかってはならない」ことを守り、祈りながらの毎日。湿気の多い床下には思わず悲鳴を上げたくような害虫や小動物も出てくるが、ヒロインは逃げなし、恐れずに仲良くなったりして、ここでも驚く。

 話は少し脱線するが、自分はいつか、苔や深海魚について勉強してみたいと思う。理由は人間の「目線」とはまるっきり違う世界が、苔にも深海にも広がっているように思えるから。人間中心の「目線」を変え、別世界に誘ってくれるのが、この作品でもある。

 寝静まった人間の部屋に忍び込み、生活必需品の食料や生活品をゲットする「かり」に出かける最初の日。アリエッティは人間に見つかってはいけないはずなのに、おめかしして真っ赤なワンピースを選ぶ。微笑ましいシーンだ。

 この作品のポスターデザイン。腰になにやら刀のようなものを指している。私はこれが座った時にアリエッティの足やお尻に刺さったりしないか、ずっとハラハラ。この「武器」の正体は? 映画を見て確かめてみてください。しかし、このポスターをよく見ると、ツタの葉には露がいっぱい。この一滴はヒロインにはバケツ一杯分に相当する水かもしれない。突っ込みどころもたくさん。いろいろ想像させてくれ、地球上で人間が基準というごう慢さについても、改めて考えさせてくれるような一本です。

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コメント

 ロリコンやないけれど、ホント色っぽかったアリエッティ。洗濯ばさみで髪掻き揚げる姿にはゾクッ!志田未来の声もいい。
 ほのぼのとした恋心。実ることのない恋と別れ。
オッサンにも心洗われた、いい作品です。
でも、あの母さん、少しヨボヨボ婆さん過ぎたなあ。

「・・出することなく」赤字です( ・ิω・ิ)

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