忠臣蔵のシーズン
2010年の最後に映画館で見た映画は「最後の忠臣蔵」(杉田成道監督)。吉良邸討ち入りの後、ひそかに生き延びた2人の赤穂浪士(役所広司・佐藤浩市)を描いたものですが、お恥ずかしながら、後半からはボロ泣き状態でございました。
お正月など何を見るか迷っている人がいらっしゃれば、お勧めです。
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毎年思いますが、12月公開の作品は映画賞など評価される際、気の毒な目に合うことが多いのです。報知映画賞も選考会の時期の都合で前年の12月からその年の11月までと決まっています。次の年になってしまうと、1年近くたっているということで記憶的にも古くなっていて、ハンディだったりするのです。
個人的に「最後の忠臣蔵」は十分に作品賞の対象になれるほどの完成度と見応えを兼ね備えていたと思います。感動したことを挙げれば、キリがないのですが、特に「空気」が撮られていたことに驚いたのです。
電気のない時代、一定の明かりが続く状態は難しかったわけです。
何人もの巨匠が挑戦しては、挫折してきた時代劇の薄明かりの表現。
この作品ではいろんな炎が出てきて、それぞれに意味があるのですが、火の揺らぎが、気の揺らぎとなり、登場人物の内面の揺らぎと相まって緊迫感を出すのです。
新年の最初に見るのは東宝スター総出演「忠臣蔵 花の巻・雪の巻」です。
新年の最初に見るのは東宝スター総出演「忠臣蔵 花の巻・雪の巻」です。
1962年のもので先代の松本幸四郎がメーンキャストで監督は稲垣浩氏。
レンタルビデオ店でもなかなかこの作品が見つからず、諦めかけていたのですが、DVDが6000円で売られているのを先日発見! ちょっと奮発して買ったのです。
一方で2011年はどんな新作映画が見られるでしょうか。
期待を持って真剣に一本、一本見ていきたいと思います。
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