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2011年2月27日 (日)

小向美奈子容疑者の帰国、逮捕

 覚醒剤取締法違反(譲り受け)の疑いで再び逮捕された小向容疑者が、フィリピンから帰国した時の写真や映像を見て驚いた人は少なくないだろう。容疑の真相はこれから明らかになっていくが、そのあまりの堂々とした姿はまるで花道を歩く女優のような、まるで芝居の一場面を見るようだった。前回裁判の時に涙ながらに謝罪していた、か弱い女性とは別人にみえた。あまりの変ぼうにびっくりした。

 芸能人がクスリを巡って国境を越えて騒ぎになることなどめったにない。最初の逮捕のときは報知新聞の場合、あまり大きな扱いにはなっていない。一躍彼女を有名にしたのは、ストリッパーとして復帰したからだ。当時、連日のように浅草ロック座で取材していた記者は振り返る。

 舞台に立って1か月も経たないうちに激太りは始まり、自己管理不足に疑問を感じたというし、踊ってもすべての動きが半テンポずれていて、本当のプロとはほど遠い印象を持ったという。いろんな報告を受けながら、素人っぽさもストリッパーとしての魅力なのかな、などと思ったりした。

 どんなに下手だったとしても何百ステージか舞台のセンターにたち、一身にスポットライトを浴びる体験は人を変えてしまう力があるのだろうか。注目を自分の栄養に変えることのできる才能があるのだろうか。帰国前、搭乗したのが日本の航空会社の飛行機だったことから、逮捕まで報道陣に姿を一切見せない可能性を指摘する識者の話を、若い記者が調べて聞いていた。

 悲しいかな新聞社で20年ほど働いていると、姿を見せる場合とまったく見せなかった場合をイメージし、理想と最悪の状態を同時に考えるようになる。どっちが起きてもいいよう、両方を想定しながら紙面を考えなければならない。ところが、小向の帰国は記事の締め切り時間も迫る中で、最悪とは真逆の形で姿を見せた。想像をこえる堂々ぶりが、個人的にショッキングだった。

 空港でのあの光景は芸能事件史に残る「名シーン」ともなるだろう。あの強気な表情や動じない姿に込められたメッセージは、単に容疑否認だけの意味なのか。密売人も絡んでいるとされるだけに事件は複雑で、厳しい取り調べも体験しているだろうが、ひとつしかない真実が、明らかになっていくのを待つしかない。

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