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2011年5月19日 (木)

絶賛された樹木希林の対応

 夫である内田裕也の逮捕で、妻の元には当然のように取材陣が殺到した。樹木希林の動じない対応に多くが感心し、感動すらする人もいた。もし芸能界が、こ んな肝っ玉系の人ばかりだったら芸能マスコミもどれだけありがたく、取材も楽しみになるだろう。どの辺りがすごいのか。試しに5つに分けて振り返ってみよ うと思う。

 (1)なんと言っても対応の早さだ。当日は早番デスクだったが、女性を巡っての事件だけに自宅前の張り込みは長期戦になる予感。夕方からの交代要員を考え始めた正午には希林が会見すると連絡が。この迅速さにまず驚いた。

 (2)このスピード会見を可能にしたのは自宅を会見場にしたこと。普通なら、この場所確保に苦労する。めでたい話でなく事件だから、テレビ局などはまず使えないないだろうし、ホテルを借りるのにも時間を要する。この希林宅には以前、報知映画賞の受賞インタビューで入ったことがあるが、長年別居しているのに表札がちゃんと内田の分まで2つあって驚いた。希林は昔から間取り図を見るのが大好きだというが、こだわりの詰まったコンクリートで覆われたこの家は、来客が入りやすく、またさっさと帰りやすいよう、玄関に一番近い大きな部屋が靴のまま入れる設計になっている。おしゃれな土間といった印象だ。

 (3)スポンサーが頭を痛め、マスコミにも突っ込まれるCMの契約面を避けることなく答えた点。希林の受け答えを見れば、好感度はさらに上昇。夫の騒ぎの減点分を合わせてプラス、マイナスゼロというわけにはいかないだろうが、他の身内もCMに対しての責任の取り方を考えていることなど真剣に考えていることにも触れて良い印象を与えた。

 (4)一番重みがあったのは、希林が放った迫力ある一言一句だろう。最近の芸能界では逆境になれば無味乾燥なFAXコメントがほとんど。まだコメントが出るだけでもマシかもしれない。しかし、映像で見る限り、修羅場を乗り越えた人でなければ話せないような取材する側からすれば、ゾクゾするような表現の数々だった。間違いなく、芸能史に残る会見だ。

 (5)芸能人が希林のとった行動のすべてをまねるようなことは難しいだろうが、本人と面と向かってコミュニケーションを取るという最もシンプルで基本的なことさえ叶えば、押しかけたマスコミはたちまちにして静かになるものだ。おそらく会見が終わるころにはほとんどの記者が、その人柄に魅了されて希林ファンになってしまったのではないだろうか。

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