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2012年4月14日 (土)

木嶋被告の判決公判と祇園の暴走車突入事故

 13日の金曜日は、社会班の手伝いで木嶋佳苗被告の判決公判の傍聴券を求め、並びに参加した。5時に起床したが、飲んでの朝5時帰りはあってもこれほど早起きすることはめったにない。久しくまぶしい朝日を浴びることも朝の空気にも触れていなかったことに気づき、がく然とした。いかにモグラのような生活を送っているか。体がおかしくならないのがおかしい。

 浦和にあるさいたま地裁に向かう途中、ずっと気分が晴れなかった。前日から、石でものみ込んだような重たく暗いに気持ちだった。12日に京都・祇園で暴走車突入の大事故があったためだ。京都生まれで大阪勤務時を含めれば、南座からすぐそばの事故現場付近は数え切れないほど通っている。ニュースで事故現場の映像が少し目に入っただけでも正視できず、胸がつぶれそうになった。自分がもし事故の取材を命じられていたら、まともに業務を遂行できただろうか。

 新聞の一面に「祇園」の大きな見出しがくることなどめったにない。キオスクに並ぶ一般紙の朝刊をながめながら、不思議な感覚にとらわれた。「祇園」という地名の響き、醸し出すものとはまったく違った、想像を絶する悲惨な光景。裁判所に着くと、傍聴券の長蛇の列に、桜の花吹雪が舞っていた。

 死刑判決が出た木嶋被告の事件と暴走車の大事故。2つはまるっきり違った事件だが、自分の中でどこか重なる気がした。それは唐突に、理不尽に多くの人の命が奪われてしまったということ。あまりの痛ましさに、やるせない思いを抱えた遺族は、一体どこに気持ちをぶつければいいのだろう。はかない桜の散り際。裁判所で見た美しいはずの桜の無数の花びらも、京都に桜を見に来て命を落とした人を思うと、気持ちは一層沈んでしまうのだった。

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