東京五輪の映画
日本での五輪決定の瞬間を伝えるテレビ中継を見ながら、気がついたら自分もけっこう感動して涙をふいていました。1967年に生まれた記者にとって、1964年に開催された東京五輪は、どこまでも伝聞による世界。
ずっと、想像するしかない、と思い込んでいたところがあります。
なので、いまもどこか、2020年のことも夢見心地なのです。
日本での五輪決定の瞬間を伝えるテレビ中継を見ながら、気がついたら自分もけっこう感動して涙をふいていました。1967年に生まれた記者にとって、1964年に開催された東京五輪は、どこまでも伝聞による世界。
ずっと、想像するしかない、と思い込んでいたところがあります。
なので、いまもどこか、2020年のことも夢見心地なのです。
19日に亡くなった宮史郎さんの訃報で、真っ先に思い出したのは、短編オムニバス映画「歌謡曲だよ、人生は」だった。宮さんは、その中の「女のみち」(三原光尋監督)に主演していた。訃報の時だと言うのに申し訳ないが、その映画のシーンを回想し、おかしみがこみ上げ、ほおが緩んでしまった。映画館で見たとき、ここに収められた全作が力作だと思った。でも5年前の公開時はお客さんの入りが少なく、作っている人が気の毒になったことまで思い出した。
その年の最低の映画、最悪の珍品が選ばれるラジー賞ことゴールデンラズベリー賞(第32回)。今回は「ジャックとジル」が見事?、史上初の全10部門を制覇して受賞したばかり。この受賞を聞いて思わず「プッ」と吹き出した。1月に日本公開で見ていて、少し思い入れがあったからだ。
東京・渋谷ユーロスペースでは現在、「桃まつり」という題で特集上映が組まれている。若手女性監督の新作短編を集めたもので、今年で5回目だという。「すき」というテーマでの競作。全9作を見てみることにした。どんな人が撮ったのか、誰が演じるのか。名前を知らない人が大半。ほとんど白紙の状態で作品だけに集中して見る機会はあまりなく、逆に新鮮だ。特に印象に残った2作を挙げてみます。
見るまでのおっくうな気持ちがウソのように、見終わるころには恥ずかしくなるくらいボロ泣きしている映画に出会うことがある。最近では「信さん 炭坑町のセレナーデ」(27日公開、平山秀幸監督)がその作品。タイトルロール、信さんの幼少時代を演じているのが、小林廉という14歳の少年だ。
映画賞の準備のため、この時期になると集中的に映画を見る。多い日など4、5本。「あれ、最初に何見たっけ?」と記憶喪失に陥ってしまうこともある。見るのは好きだけど、せっぱ詰まって見る精神状態は、もはや映画が娯楽の域ではなくなっている。寂しく悲しいものがある。自分の見たいものだけ心ゆくまで見られたら、どれだけ幸せだろう。
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